Fsの独り言・つぶやき

横浜市在住。一応理系卒。音楽・美術・文学・政治などをつぶやく。60歳定年退職。膝・腰痛で登山を65歳で断念。現在は街中ウォーキング。

フランク「交響曲ニ短調&交響的変奏曲」



 久しぶりに交響曲を聞いてみたくなって今の本棚のCDの棚を物色していたら、フランク「交響曲ニ短調、公共的変奏曲」を見つけた。
 カルロ・マリア・ジュリーニ指揮、ウィーン・フィルハーモニー、ピアノはポール・クロスリーとある。1993年の録音である。解説の最後に指揮者ジュリーニについて「1998年に指揮活動から引退」と記されているので、1998年以降に購入したようだ。
 フランクの交響曲は購入以降も幾度か聞いている。CD購入以前にも演奏者は覚えていないがレコードを持っていたので幾度も聴いている。しかし一番初めの第一主題以外どんな曲だったかすっかり忘れてしまっていた。
 フランク(1822-1890)の晩年1886-88年に作曲されたフランク唯一の交響曲である。同時期にマーラーが第1番の交響曲を、チャイコフスキーが第5番の交響曲を作曲しており、それらに比べると「古風」だというのはわからなくもない。解説ではブルックナーと並んで評価される作曲家のように記されている。ただし私はブルックナーの曲は食わず嫌いで聴くことがない。複雑な構造を持つ構造美の交響曲というイメージがあり、構成的な美しさがあるらしいが、空虚な構造物と云う風に勝手に思い込んでいて、聴いたとたんに耳を塞いでしまう。
 第1楽章の出だしの主題、そして第3楽章で繰り返し現れる第1主題が大変印象的に耳に残る。聴きながら思い出してきた。不思議に大まかにだが旋律を追うことができる。
 交響的変奏曲はまったく記憶になかった。初めてのつもりでじっくりと聴いてみた。こんなにもピアノが美しい曲だとはまったくわからなかった。最近チェロの音色に魅せられているが、この曲でもピアノのソロの背後で美しいチェロの低音の響きが印象的である。
 ピアノ協奏曲の一部という感じではなく、ピアノと管弦楽の対等なソナタというような曲だと思う。なかなか美しい。