Fsの独り言・つぶやき

横浜市在住。一応理系卒。音楽・美術・文学・政治などをつぶやく。60歳定年退職。膝・腰痛で登山を65歳で断念。現在は街中ウォーキング。

2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

風邪でダウン

一昨日から体が重かった。そして昨日は一日中頭痛が続いた。とうとう本日は職場は休んで朝から寝入ってしまった。10頃からようやく頭痛がなくなり、気分も元に戻った。熱発はなかったようだ。多少の鼻水と痰程度。しかし60近くになって、軽い症状であっ…

本日の俳句(100927)

本日の俳句 ★街灯にのみ降る雨やそぞろ寒 ★肌寒の雨の細さに傘ふるえ 好きな句 ☆うそ寒の身をおしつける机かな(渡辺水巴) 一週間で真夏から11月の気温に、体が悲鳴を上げそうな急激な変化である。

本日の俳句(100926)

本日の俳句 ★彼岸花錫杖の音の去りゆけり ★雲鮮やかなる日ゆえ咲く彼岸花 ★雲白く大きな朝の曼珠沙華 今年は彼岸花の開花が遅い。団地でもようやくここ二三日で花が開いた。台風一過の白い雲との対比が美しい。

本日の俳句(100925)

本日の俳句 ★野分去り読経の声のとおりけり ★野分あと草のさやぎの軽やかに ★白萩の人知らず咲く風に乗り 好きな句 ☆家中の水鮮しき野分あと(正木ゆう子) 台風12号が去り、乾いた北風が心地よかった。8月上旬の暑さから一挙に11月初めの秋の気温に。風…

シューマンのピアノ曲4、ショパン夜想曲

伊藤恵のシリーズシューマニアーナ5巻と6巻をここ数日続けて聴いている。 曲目は、子供の情景、幻想曲、森の情景(以上5巻)、ノヴェレッテン、4つの小品(以上6巻)。 4つの小品作品32が、今の私には心地よく聞こえた。 シューマンの曲はエピソードが浮…

本日の俳句(100923)

本日の俳句 ★幾たびか無月の空をながめおり ★厚き雲無月の空のどこか黄に ★秋の雨樹木の相のあらたまる 好きな句 ☆秋の雨しづかに午前をわりけり(日野草城)

秋の雨

昨日の満月は雲が全天を覆い見ることができなかった。本日は一日中雨の模様。風はほとんど感じないがかなり激しく降っている。 雨の音に驚き団地の庭をそれとなく見ると、欅が目に入った。雨に黒くぬれた太い幹に垂直に白い帯状の模様が鮮やかだ。最初は何か…

本日の俳句(100921)

本日の俳句 ★古き道曼珠沙華咲く赤き野へ ★すじ雲へすっきり蘂を彼岸花 一昨日初めて赤い彼岸花を見た。「こんなところに」と「一年経つと律儀に咲くんだね」とは妻の感想。古い寺の立つ小さな丘の尾根に沿った古道の沿って赤く幾本かが咲いていた。舗装され…

本日の俳句(100919)

本日の俳句 ★団栗の軽く響いて五歩先へ ★一茎の薄の重みを瓶に入れ ウォーキングの途中ふと団栗を蹴飛ばした。数歩先へ乾いた軽い音をたてて勢いよく転がって行った。思いがけない音にびっくりして聞き耳をたてた。 薄の気に入ったものを一本切り取り家に持…

シューマンのピアノ曲3

伊藤恵のシリーズシューマニアーナ4を昨日聴いた。シューマンのピアノ曲は和音が厚く押し寄せてくる感じだ。メロディーが和音の中に溶け込みそうなのは、伊藤恵という演奏家の演奏スタイルなのか、もともとの曲がそうなのかは、素人の私にはわからない。 こ…

俳句誌投稿句

俳句誌11月号投稿句 ★赤錆の夏の累積いくさ跡 ★秋冷に岩稜角(かど)をととのえる ★赤き日に小さな撹乱秋あかね ★片腕に残暑むんずと仁王像 ★虫闇に原野の遠近定まらず ★日は斜め秋蝶音なく縺れゆく ★かなかなの声渇きおり白昼夢

本日の俳句(100917)

本日の俳句 ★かなかなの声乾きおり白昼夢 ★かなかなの天より聞こえ雲へ消え 好きな句 ☆朝蜩ふつとみな熄(や)む一つ鳴く(川崎展宏)

本日の俳句(100916)

本日の俳句 ★日は斜め秋蝶音無く縺れゆく 好きな句 ☆金堂の柱はなるる秋の蝶(前田普羅) ☆我が影の伸びゆく先の秋の蝶(星野椿) 昨日の情景の句。いろいろひねくり回して、ようやく落ち着くところに落ち着いた。夕刻に二匹が縺れながら住宅の庭を飛んでいた。…

本日の読了(100916)

☆「縄文の思考」(小林達雄、ちくま新書) 縄文人の思考についての言及。 竪穴住居内の炉が、煮炊きのものではなく聖なる象徴としての役割ではないか、煮炊きは外で、おそらく共同で行われた可能性。 贈与の関係 ストーンサークルや巨大な列柱などのモニュメン…

本日の俳句(100915)

本日の俳句 ★里芋をつついて今日の空高し ★新涼に万歩計さらに進みゆく 好きな句 ☆新涼の山々にふれ雲走る(今井つる女) 本日の昼の好天気を思いながら夕食に出た里芋を賞味。うれしい味だ。30℃を超えず、新涼の中を歩くのはたとえ仕事であっても心にゆとり…

本日の俳句(100914)

本日の俳句 ★秋の蚊にさされ足元よろ這いぬ ★秋の蚊の闇に這い寄る痒さかな 弱々しいもののたとえでもある秋の蚊であるが、刺すときはさすがにすばやい。 帰宅途中あやまって芝生に足を入れたとたん、ズボンの裾から忍び込んだ蚊に刺された。こちらがあわて…

本日の俳句(100913)

本日の俳句 ★虫鳴いて庭の奥行きその先へ ★虫の闇野の遠近の定まらず ★虫の音に惹かれて歩み滞る 好きな句 ☆万の翅見えて来るなり虫の闇(高野ムツオ) 厳しい残暑に気をとられているうちに、夜7時近くともなるともうすっかり暗くなる季節となった。闇という…

心の中の対話

心の中の批判者A「君はいったいいつからそんな世捨て人のようになってしまったんだい。君のいう現実過程から程遠い世界を楽しんでいるようだね。」 心の中のわたしB『別に世捨て人を自称しているわけでも、それを無理して仮面をかぶっているわけでもないよ…

謡曲集から

三日前には、「白楽天」「芭蕉」(身長日本古典集成下巻より)、本日は「実盛」と「西行桜」(同上巻より)を読む。 「実盛」は木曾義仲が怒涛のごとく押し寄せる越前での戦いで討たれた平家方の老武者斉藤別当実森の執着を念仏にて解くもの。「むざんやな甲のし…

シューマンのピアノ曲2

本日の午後はゆったりとした気分で伊藤恵のシューマニアーナの2と3を聴く。実に極上の時間を過ごさせてもらった気分。シューマンの曲がこのように魅力的だとは知らなかった。特にピアノソナタ2番とパピヨンが耳に残った。 芸術作品というのは、同じ作品で…

本日の俳句(100911)

本日の俳句 ★片腕に残暑むんずと仁王かな ★竹林に秋の入り日と木魚聞く 昨日の夕刻、仕事の途中古い寺の横を通った。紋の仁王像の腕の筋肉が印象的であった。今年の強烈な残暑の中、握り締めた手に残暑をゆだねてしまいたいものだと感じた。 庭にわずかなな…

昨日の読書(100909)

「樹をみつめて」(中井久夫、みすず書房) 著者のエッセイ集としては10冊目を読了。主な論考は「樹を見つめて」「戦争と平和についての観察」「神谷美恵子さんの「人と読書」をめぐって」の3篇。 神谷美恵子は私は1冊も読んだことがない。が、「(彼女の…

本日の俳句(100909)

本日の俳句 ★狛犬のはっしと受ける秋入日 好きな句 ☆落ちてゆく重さの見えて秋没日(児玉輝代) 久しぶりに30℃をきった秋日和。夕刻に見た小さな古い神社の狛犬が胸を張って夕日を受けていた。秋日和といっても昼過ぎは28℃、例年なら残暑の強い光線だ。赤…

本日の俳句(100908)

本日の俳句 ★白々と野分の川の土嚢積み ★野分去る家々の灯りにじませて 好きな俳句 ☆颱風の心支ふべき灯を点ず(加藤楸邨) もうこんな不安な思いで台風に備える時代ではなくなったと思う。経験者も団塊の世代直後くらいまでか。台風というと雨戸を補強する槌…

空はすでに秋

好きな俳句 ☆うつくしき世をとりもどすうろこ雲(鷹羽狩行) 幾日か前の夕方、空一面のうろこ雲が見事だった。仕事の帰り際、思わず見とれてしばらく見上げていた。本日は雲は多くなかったが、しかし空の色と雲のようすはすっかり秋となっている。日の入りも1…

シューマンのピアノ曲

先日購入したドボルザークの弦楽四重奏曲「アメリカ」(カルミナカルテット)、私の好みとはいえない演奏だった。第1バイオリンが跳ねるような演奏で、楽器を十分に鳴らしていない。何某雑誌の特選版とは残念ながら恐れ入った演奏であった。 ということでたっ…

本日の俳句(100905)

本日の俳句 ★訪なうは風と日ばかり秋の蝉 ★赤競い西日に向かう赤蜻蛉 ★赤き日の大きな撹乱秋あかね 本日は京田辺市で39.9℃の記録。日の射す日中は結局家の中で昼寝を貪った。暑いのは度を越しているが、日が沈むのはやはり早くなった。 夕刻近く、近くの…

俳句の批評精神

「みすず9月号」(みすず書房)をパラパラと。巻頭の小沢信男のコラム「賛々語々6負けるまじき」は、俳句の批評精神を生かして相変わらず面白い。 相撲界の野球賭博についてだが、さてさて、相撲賭博も昔何かの折に聞いたことはあるようだが‥。その胴元は、…

俳句誌掲載句

掲載句 ★縄跳びの縄の緊張夏来る ★梅の実の落ちたる音のその青さ ★雨あがる紫陽花のひかり強き朝 ★月光に紫陽花ざくと切取りぬ 新たに加入した俳句誌の最初の掲載句。「最初」というものは緊張する。この俳句誌が私の句を受け入れてくれるのか、という不安と…

本日の俳句(100902)

本日の俳句 ★吊革に黒い手並ぶ朝九月 ★有明月雲浮く空を透明に 9月の新学期、日焼けした中高生の喧騒と混雑が通勤時間に戻ってきた。吊革につかまって整然としてくれていればいいのだが‥そうはいかないのが自然とはいいつつ、苛立ちと憂鬱な朝のひと時が帰…