Fsの独り言・つぶやき

横浜市在住。一応理系卒。音楽・美術・文学・政治などをつぶやく。60歳定年退職。膝・腰痛で登山を65歳で断念。現在は街中ウォーキング。

「川瀬巴水」追記



 先の記事はちょっと言葉が足りなかったかもしれない。「私は点景として小さく描かれた人物、背を向けた人物、顔を隠した人物が川瀬巴水の作品を際立たせていると思う」と書いたが、描かれた人物は作品の中で重要な位置を占めている、と思う。風景に大きな膨らみをもたらしていると思う。点景としての人物が描かれていないと作品は生きてこない。それこそ背中が顔を描く以上にいろいろなことを語っている。
 私は「描く」という行為がとても苦手なので自信は無いが、顔を描くことで風景が際立つ画家もいるだろうし、巴水という画家のように顔の表情を描かずに背中を描くことで人物も風景もともに生きてくる画家もいるとおもう。逆にいうと肖像画や人物が正面を向いている川瀬巴水の作品は私には違和感が強い。
 これは作る人と見る側の私のそれぞれの特別な目によるものなのかもしれない。共感するということの不思議な現象だと思うし、好き・嫌い、気に入る・気に入らない、惹かれる・ピンとこない、という分かれ目のひとつの契機だと思っている。